賃貸マンションや賃貸アパートを探していて、気になる物件が敷金・礼金0円物件であった場合、どのような点に注意すればよいのか、ポイントをまとめました。
Q:「敷金・礼金ゼロ物件」の注意点はどんなことなのか?
「金ある物件が敷金・礼金ゼロだ!!」「初期費用が浮くぞ♪」と大喜びをする前に下記内容をご覧ください!もしかするとどれかが当てはまっている可能性があります!!
退去時に多額の費用が発生する可能性がある
敷金は退去時の原状回復費用の精算に使われるため、敷金が0円の場合は、退去時に多額の支払いが発生する可能性があります。貯蓄がない人の場合、敷金0円は借りやすいことがメリットですが、退去時の原状回復費用の発生に備えて、お金を用意しておくことが大切です。
これに対して、礼金は、お礼のため、敷金のように0円でもデメリットはまずありません。
トータルではお得でないことがある
敷金・礼金0円の物件は初期費用が抑えられますが、その分、家賃や管理費を高く設定している場合は、お得とはいえないケースがあります。また、鍵の取り換え費用がかかるなど、他の費用が発生する物件もみられます。契約期間、あるいは入居する予定の期間をもとに、トータルで安いのか、近隣の類似物件と比較して検討してみることが大切です。
短期間の入居では違約金が発生するケースがある
通常の賃貸借契約では、契約期間の途中で退去したい場合、退去したい日の1ヶ月前までに申し入れるという取り決めが一般的です。しかし、敷金・礼金0円の物件の場合、1年未満の短期間で解約する場合は、違約金が発生するケースが少なくありません。賃貸借契約を結ぶ前に、契約内容を確認しておくとともに、短期間で解約する可能性がないか考えてみましょう。
周辺環境に問題がある可能性がある
最寄り駅からの距離が離れている物件や築年数が経過している物件は借り手がつきにくいですが、その他にも周辺環境などの問題から、敷金・礼金0円としているケースもあります。たとえば、線路や幹線道路に近く音や振動が気になる、近くにスーパーやコンビニなどの商業施設がない、工場や葬儀場が近いといった例が挙げられます。内見の際などに、暮らしにくさが感じられないか、周辺の状況も確認するようにしましょう。